現在の映画は、映像と音声が同期したものが一般的ですが、1927年以前の全ての映画は、台詞や音声が収録されていない無声映画でした。上映に際してはオーケストラやバンドの生演奏が付くことが多く、日本では映画の進行に合わせて内容を解説する活動弁士が活躍していましたが、やがて音声技術の発達に伴い、発声映画(トーキー)が主流となっていきました。

しかし近年、音楽伴奏付きの無声映画が再び注目され始めています。

私はパリ国立高等音楽院のピアノ即興演奏科で無声映画伴奏を学び、2007年からパリを中心に、多くの無声映画をピアノソロ即興演奏で伴奏してきましたが、この上映スタイルは近年ヨーロッパで増えつつあり、国際映画祭のプログラムに入ることもあるものの、日本ではまだあまり一般的ではありません。

即興で行われる音楽伴奏は、単なるBGMではなく、効果音や風雨、人物の心情までもピアノ一台で表現します。その魅力を伝えていくため、日本でも積極的に公演の機会を作っていきたいと思っています。


特別取材「深酒シネマ」
http://saitama.denryu.jp/modules/special/index.php?content_id=85
http://saitama.denryu.jp/modules/special/index.php?content_id=86
埼玉県深谷シネマで行われた公演の詳細なリポートです。



【現在までに伴奏した無声映画目録】

◆長編・中編映画

バスター・キートン
「キートンのカメラマン」
「キートンの大学生」
「キートンのセブンチャンス」
「キートンの鍛冶屋」

「キートンの探偵学入門」

「キートンの海底王」
「捨て小舟」
「電気屋敷」

「北極無宿」

「成功成功」

「キートンの船出」

ハロルド・ロイド
「ロイドの用心無用」
「ロイドの人気者」
「キッド・ブラザー」

「豪勇ロイド」
「猛進ロイド」

チャールズ・チャップリン
「チャップリンの犬の生活」
「チャップリンの移民」
「チャップリンのお仕事」
「チャップリンのエスカレーター」
「チャップリンの替え玉」

「チャップリンの失恋」

「チャップリンの醜女の深情」
「チャップリンの舞台裏」

「チャップリンの拳闘」

「チャップリンの番頭」

小津安二郎? 「東京の合唱」「生まれてはみたけれど」「大学は出たけれど」「落第はしたけれど」「浮草物語」「突貫小僧」「淑女と髭」 「青春の夢いまいづこ」「母を恋はずや」「出来ごころ」

成瀬巳喜男? 「君と別れて」「夜ごとの夢」「腰弁頑張れ」

溝口健二 「東京行進曲」「瀧の白糸」「ふるさとの歌」

野村浩将? 「令嬢と与太者」

清水宏「港の日本娘」「銀河」

伊藤大輔「御誂治郎吉格子」

五所平之助 「恋の花咲く 伊豆の踊子」

内田吐夢「人生劇場」

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春原正久?「愛の一家」

その他 

「ベルリン市長」E.ルビッチ
「大地」A.アントワーヌ
「Dawn l’aube」H.ウィルコックス
「アンダルシアの犬」ダリ、ブニュエル
「チェス狂」プドフキン&シャピコフスキー
「チート」セシル.B.デミル
「キングコング」メリアン・C/クーパー

「血と砂」F.ニブロ

「東への道」D.W.グリフィス

「ズヴェニ―ゴラ」

「セルギー神父」

「第七天国」

◆短編映画(15分未満の作品)
「Kid Auto Race in Venice」
「THE ROUNDERS」
「SYMPHONIE BIZARRE」
「VOYAGE AUTOUR D’UNE ETOILE」
「FELIX THE CAT IN ARABIANTICS」
「THE AIRSHIP DESTROYER」
「FACHEUSE MEPRISE」
「ROBINSON CRUSOE」
「LA COURSE DES SERGENTS DE VILLE」
「DISLOCATION MYSTERIEUSE」
「SMILE PLEASE」
「LA BATAILLE DU SIECLE」
「NOUVELLES LUTTES EXTRAVAGANTES」



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